2001年度バラエティープランナー大賞①

 これから2001年度フジテレビバラエティープランナー大賞に応募したテレビ企画書を公表していきます。

 ここを読む前に前ページの、
  ・テレビ企画書に書くべき内容
  ・採用されるテレビ企画書とは
 を読むことをお勧めします。


 そして、
 テレビ企画を考えるための心構えを学べる本を紹介します。

『もしも、シンデレラの行動がすべて計算ずくだったら? 考える脳の鍛え方 単行本(ソフトカバー) – 2006/4/8
樋口 卓治 (著)』


 自分に企画を生む才能があるか否か悩んでいた学生時代に出会いたかった本です。
 才能ではなく努力によって企画を生み出す方法を教えてくれます。
 企画の生み方にとどまらず、企画の磨き方や伝え方、そして考えなくても良いことを考えて楽しむことの重要性も教えてくれました。



新番組企画書



     タイトル
くだらない証明




<企画意図>

世の中には様々な現象、規律、文化、法則等が存在します。
これらの中には「これは本当か?」、と思わず笑ってしまうような嘘のような本当の事が無数にあります。
それらが果たして本当か否かを、芸人さんが体当たりで証明してみようじゃないか、ということでこの企画を考案しました。



<番組概要>

 ・放送時間      深夜レギュラー30分枠
            (23時~1時の間)
            オールVTR構成
 
 ・視聴対象      ヤング

 ・番組種別      お笑い番組

 ・出演者案     雨上がり決死隊+ガレッジセール



<企画内容>

世界中に存在する「嘘のような本当のこと」、「どーでもいいようなこと」を2組のお笑いコンビ(以下メンバー)が馬鹿馬鹿しくも証明していきます。

※もちろん証明するべき事象は仮説ではなく真実であることが条件です。


例えば次のようなルールがあります。

「柔道の試合の最中に屁をすると反則負けになる」
 果たしてこれは本当なのか?!メンバーが証明に挑戦!!

 ①メンバーがシドニー金メダリストの野村忠宏選手に本番さながらの練習試合を申し込みます。
            
 ②メンバーは試合前に試合中に屁を出しやすくするために焼きいもをたくさん食べます。

 ③野村選手に投げられるのは痛いため、それを防ぐためにも早く屁をして負けようとします。

 ④屁をして反則負けになるまで試合を続けなければなりません(なかなか屁が出ない場合は途中でいもを食べて動けないほど苦しくなることも考えられます)

※他にすかしっぺでも負けになるか?、に挑戦したりもします。
 果たして審判はへに気付いてくれるのか?

以下「メンバーに証明して欲しいこと」の例を数個挙げます。

「相撲の時まわしがとれると負けになる」
 ・メンバーが関取のまわしをとりにいこうとするが、逆にとられるハメに……

「人間以外の動物はいびきをかかないが、ライオンだけは例外的にいびきをかく」
 ・ライオンのいびきをテープに録音するために四苦八苦するメンバー

「男性に知名度の高いエロマンガ島は消滅した」
 ・本当に消滅したのか?、海に沈みながらも島は残っていないのか? メンバーが調査しに行く

「電気ウナギは、テリトリーとしているところの水面を棒でバシャバシャ叩き、放電のし過ぎで疲れて水面に浮いてきたところを捕獲するのが一般的」
 ・電気ウナギの捕獲にメンバーが挑戦!
  ただのウナギ相手に棒を振り回し、電気仕掛けの水の中に落とされるというドッキリも……

「ニュージランドにはびっくりすると光るミミズがいる」
 ・メンバーはそのミミズを探し出して、ミミズ相手にびっくりさせようとあれこれする。

                         etc



以上のように、幅広い分野にわたってメンバーが事実の証明をしていきます。
これは証明の過程において、笑いが生まれることを目的とした番組です。



《今思ふこと……》

 ・これは、世界中に存在する「嘘のような本当のこと」「どーでもいいようなこと」に興味を持ち、それを番組にできたらと思い、企画にしたものです。
 後に『トリビアの泉』が誕生した時、こういう形で番組にするのかあと感心しました。

 ・当時若手だった雨上がり決死隊やガレッジセールは、現在は自分の番組を持ってMCを務める大物中堅です。
  このように体を張りながら番組を進行していく芸人さんで適しているのは、今だとアンタッチャブル、アンジャッシュ、安田大サーカスあたりでしょうかねえ?