新番組企画書
タイトル
<企画意図>
現在、日本のビジネス界は大きな変革期を迎えています。
絶対安心と思われた会社が倒産したり、終身雇用制、年功序列の崩壊によってリストラが進む時代に不安を感じる人も多いようです。
しかし、この時代は逆にニュービジネスをたちあげるチャンスでもあります。小さな会社でもアイデア次第で何億円産業にも成長します。チャンスさえあれば起業しようと思っている人も多いことでしょう。
しかし残念ながら、平成不況が続くなか銀行は貸し渋り、
いくら奇抜な発想を持っていても資金調達が困難なため会社を興せない人達が多いようです。
そこで当番組が会社を興すのを手助けしようと思います。
あるビルの1室を番組が貸します。
テレビ放映によって宣伝にもなります。
会社を興したい人なら誰でもO.K.
野心家よ集え!
<番組概要>
・放送時間 ゴールデンレギュラー60分枠
オールVTR構成
・視聴対象 全年齢層対象
・番組種別 視聴者参加型情報バラエティー
・出演者案
メイン:島田紳介orおちまさと
準レギュラー:経営、ビジネスに詳しい有名な専門家数人
事業家でもあるタレント数人
<企画内容>
これはあるビルを事業所として起業家に貸して、会社が成長していく様子をドキュメンタリーにみせる番組です。
ビルは5室で構成されていて、それぞれ1室ずつに、異なる新興会社が入ります。
ビルの1室をオフィスとしても店として利用してもかまいません。
最初は番組が必要最低限の経費を出しますが、規則としてある期限までに番組に経費を返せないか、経常利益があるラインまで達することができなければ、その会社はビルを退かなければなりません。そこにまた新たな会社が入ってきます。
又、資本金が十分たまって独立できるようになった会社はビルを晴れて卒業することになります。
大まかな流れは以下のように進みます。
①番組が起業家を募集
・会社規模は少数(15人以内ぐらい)グループであり、ビルの1室ぐらいの大きさを事業所とできる者
・今までにないビジネス案を持っている者
・年令、性別不問
②起業家を面接
・ビルの1階は、管理人室や面接室となっており、ここで面接が行われます。
面接官であるタレントや有名な経営コンサルタントの評価でビルに入る会社を決めます。
③それぞれの会社の経営風景がVTRで流れます。
タレントや経営コンサルタントが訪れて、良きアドバイスをすることもあります。
④定時期に決算発表
あるラインに利益が満たない会社は強制退場して、新しい会社と入れ替わらなければなりません。
以上のように番組が進行しますが、③においては経営するに当たっての様々な人間ドラマが見られることが予想され、又、斬新な店においては、そこに訪れる客と店員の面白いやりとり等も期待されます。
以下、新興会社例
・出会いのレストラン
恋愛の出会いを目的としたお客様が集まるレストランであり、客同士が自由に話せる雰囲気である。
・金の卵へ
自分の作品を高名な人にみてもらって、そのダメ出しをしてもらえる店。出来が良ければ即プロデビューのチャンスも
・自伝編集部
素人の自伝を製本してくれる店
・toto相談所
サッカーに詳しい人がtotoの予想を一緒にしてくれる。
以上はほんの1例にすぎませんが、ユニークな発想を持った起業家はたくさんいると思います。
又、小学生や女子高生、家族が興した会社などもできるかもしれません。
《今思ふこと……》
当時の半年後、『マネーの虎』という番組がスタートしました。 マネーの虎は、事業を起こしたい野心家が事業内容を熱くプレゼンして、個性的な社長さん達に出資させようとする番組でした。いわば、プレゼンの過程が見せ所の番組です。
この番組製作において、志願者や社長には出演料が発生していません。また、社長からの出資金も全て自腹です。収録場所は何の装飾も施していない会議室のみ。
なんとも低予算にもかかわらず、世間を騒がしていました。
マネーの虎が出資してもらうまでのプレゼン内容を伝えるのに対して、当企画案は新事業が成功するか否かを伝えるものです。
しかし、予算がかかりそう……
奇抜な案でもないし……